岐阜県天然記念物シデコブシが開花

 

もし、春先に岐阜県の下迫間地域湿地近くを散歩することがあれば、ぜひ探してみてください。風に揺れる細い花びらは、本当に「四手」のように見えて風情がありますよ。

1. 岐阜県天然記念物
シデコブシ(四手辛夷)は、その繊細で美しい姿から「春の妖精」とも呼ばれる日本固有の貴重な植物です。
少しマニアックですが、知れば知るほど愛着がわく、シデコブシの魅力と特徴をまとめました。
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1. 基本プロフィール
• 学名: Magnolia stellata
• 別名: ヒメコブシ
• 分類: モクレン科モクレン属
• 分布: 日本固有種(主に愛知・岐阜・三重の伊勢湾周辺の湿地)
2. 見た目の特徴
最大の特徴は、なんといってもその花の形です。
• 花びら: 一般的なコブシの花びらが6〜9枚なのに対し、シデコブシは12〜30枚と多く、細長いリボンのような形をしています。
• 名前の由来: この細長い花びらが、玉串や注連縄(しめなわ)に垂らす紙の「四手(しで)」に似ていることから名付けられました。
• 色: 白から淡いピンク色をしており、ソメイヨシノよりも少し早い3月下旬〜4月上旬に見頃を迎えます。
3. 「生きた化石」と絶滅危惧
シデコブシは非常に歴史が古く、氷河期の生き残り(遺存種)と言われています。
重要: 現在、野生のシデコブシは環境省のレッドリストで絶滅危惧II類 (VU) に指定されています。
生息地が伊勢湾周辺という非常に狭い範囲に限られており、土地開発や湿地の乾燥化によって野生種が減っているため、大切に守られています。
4. 庭木としてのシデコブシ
野生では希少ですが、園芸用としては非常に人気があります。
• 育てやすさ: 樹高が2〜3m程度と、普通のコブシ(10m以上になることも)に比べてコンパクトに収まるため、一般家庭の庭木に最適です。
• 寒さに強い: 耐寒性があり、日本の気候によく合います。
• 楽しみ方: 葉が出る前に花が満開になるため、株全体が花で覆われる様子は圧巻です。

2026年04月08日