1 宗派黄檗宗--中国・明の時代の高僧、隠元禅師が1654年日本に伝えた 禅宗の一派である。
2.特徴念仏禅--座禅を重視し、作務や念仏、写経、食事の作法等日々の生活の一挙手一投足で精進し、仏の世界に近づこうとする。 梵唄----各種の鳴り物を使ってリズムよく経を読む。
3.本尊釈迦如来。
4.開山1689年元禄2年6月創立、願主大島隆悦居士、尾張国福置先聖寺六収和尚を請じ開山された。
5.行事毎年8月15日施餓鬼会が行われている。
6.弘法大師・毘沙門天本堂に弘法大師(別名 南無大師遍返照金剛)も祀られている。木造で黒い色をされており大変珍しがられているまた、境内の一角に四天王のお一人である毘沙門天が祀られ「家内安全」「商売繁盛」を願う善男善女のお参りも多い。また、境内の一角には、百万遍も祀られており、12月には地元の氏神様として祭りごとが行われている 。
7.その他このお寺は、花の寺として知られ、境内には15、6本の紅枝垂れ桜や三色ももが咲き誇りシーズン(毎年4月10日前後)には見物客や通行人を楽しませている。
8.正渓寺山門の正面に祭られている百万遍之塔の社
百万遍地地蔵について
百万遍の念仏というのは、1080箇の大数珠を大勢で揚げ、念仏を1回地萎える毎に1粒握って回していきそれを100回繰り返すことです。今から、700年程さかのぼり後醍醐天皇の頃より信仰が始まり各地に広まっていきました。正溪寺山門前に祀られている百万遍地蔵は実像尊ではなく文字尊です。この文字尊は、天明4年(江戸時代 西暦1784年)に建立されれいます。この時期は天明の大飢饉が全国規模で起こり、農産物が全く育たなかったり、生活が大変苦しい時期でした。 その他ために、多賀、中地区の人達が平安を祷るためにこの地蔵尊を建立したものと思われます。